ラマダン(断食月)真っ最中の友達に、色々と質問してみた。

イスラム教にはラマダーン(断食月)という非常に変わった風習がございます。

 

1か月間、太陽が出ている間は、食事も飲み物も、一切ダメ!っていう、人間としてはなかなか辛いミッションでございます。

 

「それっていつ?何月?」なんて疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょうが、毎年11日ずつ時期がずれていくので、正確な日時というのは年によって違います。

※ちなみに2018年は5月16日~6月14日です。

 

日の出から日没までの時間は飲食禁止ってことですので、ここ数年、そして今後数年は余計にきついでしょうね。

だって6月とか夏至もあるし、めちゃめちゃ日照時間が長いじゃないですか。ほんと大変。

逆に言えば真冬にラマダンがあった場合は少し楽なのかな?なんて思ったりもしますが。

 

初っ端から話が脱線してしまいましたごめんなさい。

とりあえず概要についてはウィキペディア大先生に質問してくれれば大体のことはわかると思いますので

今回は私の留学中にサウジアラビア人のクラスメート達がラマダンをしていた時の記憶を書き起こしていくことにします。

 

そういった宗教的なことに疎い我々日本人にとっては、色々と疑問が湧いてくるじゃないですか。

だから、割と仲の良いイスラム系の友達に、思い切った質問をぶつけてみることにしたのです。

 

そして質問をしていく過程で、そんな彼らの意外な人間性を垣間見ることができました。

長くなりますがお付き合いください。

 

 

 

 

 

 

質問① 何のためにやってるの?目的は?

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まず最初に聞いたのはPronunciationの授業で隣の席に座っていたAhmed君(32)。

 

昼下がりの午後2時頃、いつもハイテンションな彼が少しおとなしいことに気付いた私は、たまらず尋ねました。

 

私「なんだか今日は元気ないように見えるけど、どうしたの?」

 

彼は力無い声で答えます。

 

Ahmed「今日からラマダンなんだ、早速お腹が減ってつらいよ。」

 

そんな彼に、私はストレートに質問をぶつけてみたのです。

 

私「なんのために断食しているの?一体どういう理由が?」

 

僕の質問に少しだけ目を丸くした後、彼は即答します。

 

Ahmed「神のためさ。それ以外に理由なんて無い。」

 

いや、理由がそれだけって辛くないか・・・?って思ったんだけど、宗教ってそういうものです。

 

正直、宗教の持つ信心の強さというものには、幾度となく驚かされてきました。

イスラム教然り、キリスト教然り、良い意味でも悪い意味でも、ある意味最強です。

宗教のみならず信念をもって何かを貫くこと・信じ切ることが出来る人は、本当に強い。

宗教にはその「強さ」みたいなもんが予め備わっているのです。生きていく上で最も重要なものの一つ。

だからこそ、宗教は無くなることがないんだと感じました。

 

 

 

 

 

質問② つらくないの?

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お次は、普段お調子者のMakhled(19)。

英語は下手でうるさいけど、根は優しくてすごく良い奴だったことをよく覚えています。

 

ラマダン中のある暑い日のこと、くっそ暑い炎天下のもとで、私がキンキンに冷えたコーラをごくごく飲んでいると、私の前を通り過ぎようとしたMakhledが、羨ましそうな眼差しをこちらに向けてきたのです。

 

Makhled「あーコーラ飲んでる。でも羨ましくなんかないぞっ、ちくしょー!」

 

断食・断飲をしている彼を前にして、さすがにゴクゴク美味しそうにコーラを飲むのはなんとなく気が引けたので、すぐに飲むのをやめました。

 

そして彼にこう訊いてみたのです。

私「やっぱり、つらいの?」

 

彼は素直に答えてくれました。

 

Makhled「正直に言うと、こういうカンカン照りの日にお水も飲めないっていうのは、かなりつらいね。でも、全ては神のため、そして自分のためでもある。だから決して悪い気分ではないよ。陽が沈めば美味しい水が飲めるし、何より神聖な気持ちで眠ることができる。何よりの幸せさ。」

 

普段おちゃらけてるイメージの彼でしたが、今回ばかりは冗談を言っているようには見えませんでした。

それくらい彼の眼差しはまっすぐで、真剣だったのです。

そんな彼が私にはかっこよく見えて、畏敬の念すら覚えました。

 

一体どういうことなんだ・・・。

イスラム教は、揃いも揃って、ここまで神に忠実なのか?

いや、そんなはずはない。

一人くらい、道を外れる奴がいるはずだ。彼らだって同じ人間なんだから!

 

 

 

 

 

質問③ いやぶっちゃけ食ってるでしょ?

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最後に聞いたのはこの男。名前はたしかバダーとかそういう名前だった気がします。

 

彼はとにかくアホで、授業も毎回遅刻、宿題は一切やってこない、ちょっとした問題児でした。

ある日の放課後、そんな彼が人気のない喫煙所でこっそりとタバコを吸っていたのです。

そもそもラマダンの最中は飲食だけではなく、タバコやガムなどの嗜好品もダメなはずなのですが・・・。

 

彼に声をかけた時、あきらかに動揺した様子でしたが、私は質問してみました。

 

私「あれ、タバコってOKなんだっけ?」

バダー「・・・あ、あぁ。まぁこの程度ならね。」

 

こいつ絶対ルール守ってねぇなと確信した私は、ぶっちゃけた質問をぶつけることに。

 

私「ぶっちゃけさ、休みの日とか、日中でもつまみ食いとかしてるでしょ?実際のところ、どうなの?」

 

この質問をした直後、4秒くらいの微妙な間がありました。

そして自信無さげに彼は言いました。

 

バダー「No…」

 

・・・

 

 

いや嘘つけぇ!

 

と声を大にして言いたかったのですが、別にそこまで仲良くもなかったので、深く掘り下げるのはやめました。(笑)

 

とまぁこんな感じです。

彼はしっかりとラマダンしていました。

だって自分でそう言ってたもん。

 

 

イスラムの人は、全員、忠実に規律を守っています!(ドン!)

 

 

 

 

 

質問④ あれ?スタバで何してるの?

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とまぁイスラム系知人友人への質問事項はこれで終わったのですが、ラマダン中に1度だけ、不思議な光景を目にしたことがあります。

 

これまたクラスメートのサウジアラビア女性陣が、スターバックスできゃっきゃうふふとコーヒーを飲みながら談笑していたのです。

 

あれ、まだラマダン期間中だよな?と疑問に思いながらも、その場は見て見ぬふり。

 

次の日、その女性陣に思い切って聞いてみたのです。

 

私「昨日スターバックスでコーヒー飲んでなかった?大丈夫なの?」

女の子「・・・そう、実は女の子には断食・断飲が免除される日があるのよ。

私「え、どういうこと?」

女の子「察して。

 

察して、と言われた段階でようやく気付きました。どうやらそういうことらしいです。

女の子の日はラマダンは免除(延期)されるようです。

あとは病気の時や妊娠、旅行中など、一定の条件が重なれば免除されることがあるみたいです。

ラマダンは意外とフレキシブルな習慣なのですね。

 

・・・それにしても、女の子数人が同時にコーヒー飲んでいたということは、・・・ん?という感じですが

深く考えるのはやめます。(笑)

 

 

 

 

 

おわりに

ここ数年は、イスラム国とかいうテロ集団のせいで、イスラム教に対する人々の注目が悪い意味で集まっています。

しかし、どうやらイスラムに対する正しい認識を持っている人が増えているかというと、そういうわけではないようです。

今回はそのイスラムの中でもビッグイベントの一つであるラマダンについて取り扱いましたが、実際にイスラムの人々と交流して思ったのは、彼ら彼女らは私たちと同じ普通の人間である、ということです。

神を信じ、教義を守るという宗教的な性質はあれど、基本的にみんな良い人で、人間臭くて、そんな彼ら彼女らが私は大好きです。

ラマダン一つを取り上げただけでイスラムを知ることができるわけではないですが、この記事を読んだことによって、少しでも知ってもらえる(興味を持つ)きっかけになれれば幸いです。

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